top of page
  • 執筆者の写真ブルーベルリトミック

"一流であり続ける"ということ

先週発表会が終わり、春休みを利用して京都旅行に行って来ました。 京都は少しひんやりとしていて、桜はまだ蕾の状態でしたが清水寺や嵐山など沢山の名所を訪れ京都を満喫することができました。 2日目の晩、家族で懐石料理を食べに夫婦で切り盛りしている隠れ家風のお店を訪れました。ご主人が作る懐石料理はとても繊細かつ丁寧で、やわらかな雰囲気があり音楽に例えならばまさにロマン派と言える、絶品でした。手間を惜しまないお料理の数々を堪能しながら   そこまでこだわりを持つ理由を尋ねたところ『最近は既製品でも美味しいものがたくさん出回っていて、一つ気を許して楽をしてしまうと落ちるところまで落ちてしまいお客様を裏切る結果になる』と。そうしないのは『若い頃の厳しい修行があったから』とお話ししてました。

音楽の世界も料理の世界も、一流であり続けるためには努力をし続けなければならない、という点においては共通していると言えます。 内田光子やマリアジョアンピレシュなどの一流のピアニスト達は天才的な才能を持ちながらも常に自分に奢らず、決して努力を怠らず、ひたむきにピアノに向かっているからこそいつまでも一流であり続けられのです。 沢山の才能溢れるピアニストが次々と現れては消えていくなかで、一流に上り詰めることよりも一流を維持し続ける事の方が過酷で大変な事なのではないでしょうか。 京都で出会った懐石料理からふと一流の世界を垣間見た瞬間でした。

春休みも今週で終わり、来週からはまたレッスンが始まりますが、いつまでも学ぶ姿勢を忘れ続けない先生であり続けたいと思う今日この頃です。

青村 理恵子

閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示

月に一度、第2日曜日に開催しておりました親子リトミックとキッズリトミックですが、年間30回の定期レッスンに移行することにしました。 延べ人数はたくさんの方々に参加して頂きましたが、この1年は、コロナに翻弄された1年でした。非常事態宣言が出てやむなく休講にしたり、生徒さん自身も大事をとってお休みされたりと中々大変な1年でした。 レッスンに参加された時は"楽しかった"とみんなニコニコなのですが、それが

2021年も明けて1ヶ月になろうとしていますがまだ明るいニュースは入って来ませんね。 皆さんはいかがお過ごしでしょうか? 先週の日曜日にちえりあホールでリトミックの勉強会を終えました。 今年度のリトミックフェスティバルは中止になりましたが、ホールは予約していたため"何か来年につながることはできないだろうか?"と講師で話し合いました。 講師の菅原麗さんの発案で生のピアノ演奏を使ってそれに振りをつける

外はイルミネーションがキラキラとしていて楽しそうにクリスマスの音楽が流れていますが、自粛が続き気持ちが前向きになれない毎日ですね。  世界中、音楽家もダンサーも劇団員も合唱も吹奏楽もオーケストラもプロもアマも学生さんも照明さんや音響さんも、皆んな今までやって来たことが出来なくなって悩んでいると思います。 10年続けて来たリトミックのフェスティバルも中止にしました。いつも子ども達を集めるのに苦労し、

bottom of page